エレキー回路の歴史 回路図は素子数が大きく横方向が950ピクセルあります

エレキー回路の歴史は結構古く1950年代辺りからでしょうか? その歴史を少し振り返ってみます。
ここでは主として所謂スクイーズ或いはアイアンビック形式のエレキー回路を取り上げました。
従ってダブルレバー構造で短点キーと長点キーがあるパドルを使い左右にレバーを振ってモールス信号を綺麗に発生する物とします。
1.1953年2月号のQST誌に発表された記事です。
  The "Ultimatic"-The Key with a Memory by John Kaye W6SRY
  副題としてAutomatic Spacing with aMargin for Manual Error
となっています。
  下の回路図に示す様に 双三極管12AU7 3本と幾つかのメカニカルリレーを使った回路です。
2.The All-Electronic "Ultimatic" Keyer by John Kaye W6SRY. 上の1.と同じ人が今度はリレーを使わない回路
  を考案しました。
  二部構成で同じQST誌1955年4月号にPart 1としてConstruction and Handling そして1955年5月号にPart 2として
  How It Works
が掲載されています。
  回路図を見ると今度は電子的と謳って真空管として双三極管の12AU7/12AT7を全部で8球使って構成しています。
3.遂に半導体化されました。The "Ultimatic"-Transistorized QST誌 1960年9月号by ALVIN F. KANDA Part 1と
  Part 2 10月号です。
 PNP/NPN トランジスターを短点/長点側に上手く対称的に配置してほぼ完璧なキーヤー回路と
  なっています。
  筆者は過去に発表されたW6SRYの真空管回路から完全に半導体化回路を工夫したとしています。
  所謂 ICチップ化されるのはこれから未だずっと後の事です。
その2へ続きます